Theatrum

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

逢魔ヶ島◆03

🏵種類は膨大でカテゴライズし辛い。よって、私が興味を持った種を集めてみた!


4人が鍛錬をしている中、菊臣は出歩いて情報を集めまくっていた。


サクラ:私は遠慮しておくぅ。

雅己:そうだな、無理する必要はない。俺は…これ気になるなぁ、手が増えたり糸出せるんじゃねぇ?

🏵蜘蛛は未開花の森にいるな。

螺雅:俺は…これ、竜って強そうだな。

🏵️竜は聖霊の森だな。ちなみに竜の加護は破滅的に難しいらしい。未開花の森の方が近い。聖霊の森は辿り着くまでが過酷と聞いた。


◆◇◆


菊臣、螺雅、水門、雅己と加護に興味を持った者で未開花の森に向かった。


未開花の森は蜘蛛の巣で入り口が塞がれており、入ることが出来ない。鍵となる花が咲く一瞬のみ出入りできる。


森の中には大量の蜘蛛が生息しており、菊臣の武芸と螺雅と水門の加護で乗り切る。雅己も拙い武芸で対抗した。同行していた数名は死んでしまった。


花の咲く一瞬を見計らい、なんとか天来種蜘蛛の血を布に染み込ませて森から出ることができた。


道中、蜘蛛の巣に捕まっていたAiを保護した。


未開花の森から離れた平野で、螺雅、水門、雅己と数名は布の血を舐めとった。

血管が浮き出し、激しい痛みに襲われるのをのんびり観察している菊臣。

生き残ったのは螺雅、水門、雅己のみ。螺雅、水門は加護の経験者だからかコントロールまでこなした。雅己は自我が飛び、大量の糸を吐き出しながら暴れまくった。螺雅、水門、Aiは雅己へ声をかけて自我を取り戻そうとしたが菊臣は薬草を採取していた。


螺雅のアドバイスで雅己は加護を制御することができた。加護獲得の興奮冷めやらぬまま聖霊の森を目指すことにした。

Aiが聖霊の森への道順を知っていた為、死ぬ程の苦労はせず到着した。


そこにいた竜はとても美しい容姿で菊臣達を魅了した。加護の話を持ちかけると快諾し、手の平に切り込みを入れ指を伝って螺雅の口へ注ぎ込んだ。


🐉我の血を飲んで加護を得た者はいない…

目の前で苦しみ悶えて死ぬのを見るのはほんに楽しいことよのぉ?


螺雅は目を真っ赤にして赤い涙を流し、吐血、身体中をかきむしり毛穴から血が噴き出した。竜はニヤニヤしながら螺雅を持ち上げ、更に血を飲ませた。苦しみの中で螺雅は自我を保ち続けており、竜の腕に掴みかかると自ら血を吸い出す。


🐉こんなに耐えた者は初めてぞ。楽しいのぉ。


指に吸い付く螺雅を慈しみながら抱き、ゆっくりと口づけをする竜。


🐉死ね


◆◇◆


雅己:死ななかったな。

🏵生命力がゴキブリ並みなんだろう。

Ai:失礼ですよ。

雅己:菊臣の煎じ薬のお陰でもあるよな。

🏵いや、あんなものは気休めだ。本人の生命力が弱ければ生き残るなんてまず無理。まぁ、このまま意識を取り戻さなければ植物状態で加護も意味ないがな。それより竜の君、聞きたいことが…


菊臣は竜の一族に興味津々で質問責め。

見事に竜の加護を得ることができた螺雅に惚れ込んだ竜は目を覚ました螺雅に求婚した。お付き合いから始めようと返す螺雅達に祝福の拍手を贈る一同。


聖霊の森には興味深いものが多く、その場を離れたくないと言う菊臣。Aiと水門は菊臣と一緒の方が楽しそうだから残ると言う。

雅己は残してきた者達が心配だから帰ると言い、1人では危険なので螺雅もついていくことにした。竜も人型になり旅行気分で森を出た。