Theatrum

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

劇場◆序章◆07

プルルルル…プルルルル…


ガチャ

 

☣️はい?
💫あー桜雅いる?新しい魔道具のレシピ考えたから一緒につくりたいんだけど。
☣️桜雅様は長い出張中でして。一応伝えてみますが…
💫ありがとう。今度は〇〇みたいなのを考えてるから、簡単に伝えてもらえる?
☣️分かりました。失礼します。

☣️…と、いう事なのですが。

 

城から抜け出した後…

サキに事情を話すと、国から離れた森の奥にある別荘へ転移魔法陣で移動していた。

 

⚛️んー?
☣️やめておきます?
⚛️今はあんまり動くべきじゃ無い気がするんだけだねー。
☣️引っかかることでも?
⚛️〇〇の遺跡。
☣️遺跡?
⚛️そ。そこにいる華愚鵺(かぐや)っていうノウムが気になるんだよね〜。
☣️〇〇族の飼っていた怪鳥が行方不明になり、目撃情報が得られたのがその遺跡です。多く殺生をして体が肥大し、凶暴化した為、退治依頼が出ていますね。それが何か?
⚛️こいつは魔力の詰まった卵みたいなのを自分で産んで、それを食べて魔力を得ているらしくてさ。その生態を調べたいんだよね。

☣️何の為に?

⚛️好奇心の為に。

☣️好奇心…
🍁対策は?

⚛️付いてくるの?

🦁ここまで追って来たらなぁ〜

⚛️ていうか連れて帰らなくていい訳?

🦁いいよな?

🍁主の命令じゃ無いしね。

⚛️王子は主人じゃ無い訳?

🦁あぁ違う。主命が無い時は自由にしてていい事になってっから。そいつ倒しにいくなら付いてくぜ?

⚛️嘘くさ…。

☣️おそらく真実でしょう。彼らは丹夜美という導術者が使役する神です。丹夜美は王子の兄弟なので、神を城に駐在させていたのでしょうね。

🦁その通〜り。

🍁ぶっちゃけ僕らは王子に何も思ってないから、王子の命令はどうでもいいかな。

⚛️ぶっちゃけるね〜

🦁で?対策考えてんの?
⚛️来るのね。分かった。魔力を多く持っているらしく、生命力が高い、凶暴な鳥類。普通に鳥類なら火を怖がるだろうと踏んでる。火がダメだったとしても、苦手そうなものをその場で産み出してみるよ。
🦁魔導士ってのは頼もしいもんだな。
🍁この人は特別じゃないかな。普通、エレメントは1つしか使えないって主が言っていたし。
🦁そっか。
🍁配置は?
⚛️配置?
🦁誰かが気を引いて…とかそんなやつだよ。
⚛️あぁ…えっと、
☣️桜雅様はチーム戦に慣れてませんからねぇ。
🍁そう…。
🦁じゃあそれも実戦でだな。

 


見た目は確かに鳥類だった。首には飾りが多く下がっていて、誰かに飼われていた名残がある。
遠くからノウムを観察する。
食事をし、卵のようなものを産み、それをまた食べる。食べると首飾りが光った。鳥はそれを繰り返していた。

 

 

〜〜色々やって退治完了〜〜

 

 

鳥を倒し、飾りを近くで確認すると金のブローチが6つ繋がった首飾りと、ツノにかかった紫基調の紐細工があった。戦利品としてそれらを頂き、羽根やツノ、卵など巣にあるものを手に入れた。

 

 

🥀あれ?それあんたらが倒したの?
⚛️うん。
🥀誰の依頼で?
⚛️単独。
🥀なぁ!?
☣️被害届が出ていたので、退治しました。
🥀なんだよぉ。退治依頼出てんだから余計なことすんなやぁー。
⚛️私ら取るだけ取ったから、あなたが倒した事にしていいよ。
🥀いいの?
⚛️うん。
🥀じゃあ首持ってこ。

 

女性が腕を素早く振り下げると鳥類の首がポロリと転がった。

 

🥀じゃあ貰ってくね〜。ん、お前それ…
⚛️え?
🥀金の
⚛️これ?
🥀ふむ…。
⚛️なに?
🥀いや…なんでもない。私はカルラ。依頼を請け負ったり色々やってる。
⚛️私は桜雅。
🥀次に依頼請け負ってたりするの?
⚛️いや、この遺跡でやる事は済んだ。
🥀そぅ。じゃっ。次は依頼受けてからやれよー。
⚛️無駄足踏ませて、悪かった。

 

カルラは振り向かずに右手をヒラヒラと動かしていた。

 

 

🦁それ…腰につけるかぁ?
⚛️だって担ぐと重いんだもん。
🍁あのさ
⚛️ん?何小夜ちゃん。
🍁ちゃん付けて呼ばないで。1つ光ってるよ。
⚛️へ?あ!?腰下げに入れてた卵から魔力吸ってる!あー、卵が半分に…
🦁なんか入ってんじゃねーの?開けて見よーぜ。

 

短剣を使って金細工の1つを開けてみる。
すると中には小さな少年が石を抱えて眠っていた。
声をかけて起こしてみると、少年は眠気まなこで答えた。自分は精霊で、魔力を魔力袋に入れて持って行かないといけない場所がある。しかし、その往復に飽き、いい方法を思いついたのであの強い鳥に寄生していたという。精霊達が鳥の魔力を吸い続けるから、鳥は自分に魔力を貯められる様、遺跡に来る生物全てを喰らっていたという訳だった。


いい方法とは、魔力を魔力袋より多く効率よく運ぶ方法。魔力を凝縮して安定させる為に鉱石化、それを持ち運ぶ。試みたのが3年ほど前なのでまだ運び出していないが、気づけば自分と同じくらいの大きさまで育てられた、と。本当は運ぶのが億劫でサボっていた…という様子だった。因みに六匹兄弟で他の金細工にそれぞれ住み着いてるとのこと。

 

桜雅は兄弟を起こして契約を持ちかける。食事や住まいは工面するので、引き続き桜雅の為に魔力凝縮鉱石を作ってくれと。

 

強い鳥を倒したあんたならもっと強いだろうし、寝るだけの生活には飽きていたところだと六匹共了承。契約を交わした。

 

⚛️精霊との契約ってどうやるの?
🔴軽いキスだな。
🔵口にこうチュッと。
💕え!?僕ファーストキスだよ!
💚俺もだ。ってーかお前ら全員だろ。
💛えーどーしよーどーしよー。
⚛️いいから、はやくしてくれる?
💕うぇぇ、ムードとかない訳?
⚛️小さな君達と巨大な私とではそういう雰囲気にもならないでしょ。
💕ちぇっ。

 

☣️何を企んでいらっしゃるので?
⚛️ふふ。屋敷に帰ったら伝えるよ。