劇場◆第三章◆05
🌈キウレ、ここにいましたか。
🎀なぁに?
🌈少し手伝ってもらえますか?
🎀どんなこと?
🌈マナを使って動かす道具を作ってるんですが、使ってみて欲しいんです。
🎀??
🧸魔導具か?
🌈あ、そうです!よくご存知で。
🧸まぁ、ワタシもかじった事があるから。
🌈そうでしたか!じゃあDiosaも見てもらえます?
🧸分かった。
🎀魔導具ってなに?
🌈まず見てください。
🎀珠魔?
🌈そう、これも魔導具なんです。僕が作ったのはこっち。
🎀かばん?
🌈丈夫な布で作ったかばんですが、収納上手の魔道を付与しているんです。
🎀収納上手?
🌈この様に…どんなものでも入ります。
🧸🎀ほぉー!
🌈こっちは武具です。マナを流すと刃が鋭くなります。マナが強ければ石や鉄を切れますよ。
🎀へー!!
🌈キウレには魔導具の試作を使って色々実験して貰いたいんです。
🎀やるーーー!!
🌈試作って事もありますし、物によっては危険なので気をつけてください。
🎀大丈夫!怪我したらミナトさんに治してもらうから!
🌈良くない知恵をつけてしまいました。
🧸元気があってよろしい。
🌈はぁ、
◆
🎀ミナトさんなんで魔導具を作ってるの?
🌈暇つぶしの趣味ですかね。便利なものだとよく売れるんです。
🎀へー!楽しい趣味だねぇ!
🌈ふぅ。
(目を細めて細かい作業を行っていたミナトは、手を止め、近くにあった魔道具を手にする。)
🌈例えばこれ。マナに触れると開いて盾になります。(キウレに渡しつつ)
🎀わぁ!(短い円柱状のものが、折り畳み傘の様に開いた。)
🌈マナが近づくと光るペンダントとか。
⚔コレ、このマーク見たことあるなぁ〜て思ってたんだ。お前が作ってたのか。
🎀どれ?
⚔これ。
🎀ミナトさんのマーク?
⚔製作者のマークだ。これがついてるかどうかで価格が変わると言われている。
🎀高くなるの?
⚔そうだ。
🎀ミナトさんすごーい!
🧸偽物作っちまえば楽々金儲けだな。
⚔バカだな小動物。こういうのは対策がちゃんとされてんだよ。
🧸バカとはなんだ。
🌈コピーガードの魔導を施してますから偽物はすぐに分かるようになってます。
🎀すごーい!
🧸へー、やるなぁ。
◆
👁🗨なぁ、キウレはどこだ?
🌈ん〜。
👁🗨おい、そんなところで寝ていたら身体壊すぞ。
🌈んん〜、なんですか?
👁🗨キウレが見当たらないが、何か知ってるか?
🌈キウレは本を読むって言ってましたよ?
👁🗨どこで?
🌈さぁ?ふぁ〜
⚔なぁ〜そろそろ飯食いたい〜
🌈そんな時間ですか?寝すぎましたね。
⚔肉がいいなー。
🌈はいはい。
👁🗨普通に居座ってるな。
⚔過ごしやすいからじゃん。
👁🗨じゃんて言うな気持ち悪い。
⚔さとちゃんいけず〜
👁🗨は?いけず?ってなんだよ。
⚔わ、さとちゃんてホント物知らずだよね。
👁🗨さとちゃんて言うな。悪かったな。
⚔んーん、悪くないよ。これから知ればいいじゃん?
👁🗨…そのつもりだ。
⚔フッ、素直だな。
🌈ちょっと。
👁🗨なんだよ。
🌈Diosaも見当たりません。キウレも。
⚔出てったんじゃない?
🌈荷物はありました。多分違います。
👁🗨なんだよ暗いな。
🌈だって心配じゃないですか!
👁🗨はぁ〜?この間は信じてるとか言ってた癖に〜?
🌈それは強さを信じてるって事です!何も言わずに出てく事なんて今までなかったんですよ!!
⚔いちいち言うのが嫌になったんじゃねーの?それより飯出来た?
🌈気になって仕方ありません。探してきます。
⚔え?飯は?
🌈作ってません!
⚔えー!?待ってよ腹減った!
🌈自分でなんとかしてください。
⚔もー!!分かった分かった!俺が探してくるから!アンタは飯作ってくれ!
🌈本当ですか?そう言って外食するんでしょ。
⚔しねーよ!
🌈信用できません。さと君一緒に行ってください。
👁🗨へ?
⚔なんだよそれ!
🌈行ってくれますか?
👁🗨いいよ。
⚔けっ!本当に外食すればよかった。
👁🗨いーから行くぞ。