甘能美にあふれた世界

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

魔女の戯 メモ9

⚜️なんかいい匂いしないか?
♣️そうか?
⚜️あの女だ。カウンターの。
👁‍🗨おや。あれは…
♣️知ってるのか?
👁‍🗨確実ではないけど、もしかしたら…ふふ
♣️歯切れが悪いな。言え。
👁‍🗨まぁ待ってよ。
⚜️俺ちょっと行ってくる。
♣️おいっ!ったく、
👁‍🗨思い立ったらすぐに動く。まさに王だね〜
♣️フォローする身にもなってくれ…
👁‍🗨でも楽しいんでしょ?
♣️…。

 

 

⚛️はいこれ、頼まれてたやつね。あと野菜ある?
🍷新鮮なトマトを仕入れたよ。あとはお前用にいくつかまとめといた。
⚛️助かる。いつもありがとう。
🍷お互い様だろ。ちょっと待っててくれ。

 

ドン
🌐カウンター越しにマスターと話していたミラを、謎の男性が背中から抱きしめてきた。

 

⚛️!?
⚜️やっぱり…スー…
⚛️ッ!?おいっ離せ!
⚜️暴れるなって。なぁ、あんた香水つけてる?
⚛️は?変質者に答えてやる義理はないんだけど?
🍷おまっ!こ、皇帝だぞ!?
⚛️え?…そうなの?
⚜️ニコ
🍷お前顔知らないのかよ!
⚛️知る訳ないっ!なんでこんな所にいるのよ。
🍷お忍びだろ。たまにうちに寄ってくださるんだ。無礼な態度は謹んでくれっ!
⚛️今の状況分かってる?約束できないわね。
🍷くそっ、すぐ荷物持ってくるから早めに帰ってくれ!あと敬語使え敬語っ!
⚜️急ぎなのかい?
⚛️そうね。荷物をもらったらさっさと帰ります。あなたも道中お気をつけて。
⚜️つれないなぁ〜。それより香水つけてる?
⚛️つけてませんよ。
⚜️ふ〜ん。君からいい匂いがするんだ。今まで嗅いだことのない匂いだから気になってさ。
⚛️そうやって街の娘を落としますの?流石皇帝様ね。クラクラしちゃう。
⚜️…あんた。あんまり調子に乗ってるといくら温厚な俺でも落ち着いてられないなぁ〜
⚛️どうぞお好きに。

 

チリッ

 

⚛️!?

 

チリチリ…

 

🌐耳障りな音がして、ミラの魔力が減っているのを感じる。

 

⚛️皇帝様何かしまして?
⚜️何かって?
⚛️魔力を操るなど!
⚜️いや、してないよ。
⚛️じゃあ誰が…ビク
🌐黒い視線を感じた。そして確信した。自分の魔力を吸っているのは、あいつだ
🍷待たせたな魔女。これ、少し多めに入れといたからな。またご贔屓にっ!

⚜️魔女…?
⚛️ねぇマスターこの街に魔導師来てる?
🍷魔導師?皇帝様が居れば側に必ず魔導師がいるはずだが…他は聞いてねぇな。
⚛️…そう。皇帝様?お連れの魔導師のお名前を伺っても?
⚜️なんだ慌てて。俺よりもあいつに興味が出たのか?
⚛️えぇ。やんごとなき理由でして、宜しければ伺っても?
⚜️ふ、教えない。
⚛️そう。マスター。荷物は後で貰うわ。用意させてしまってごめんなさい。
🍷いや、え?なにが

 

🌐そうしている間にまだ少しずつ魔力は吸われている。

 

⚛️あいつ…ヤバい
⚜️ヤバイよぉ?
🌐皇帝が魔女の身体に腕を絡め、体を寄せる。
⚜️なんたって…魔女を殺したい一族だからな。
⚛️離して。殴るわよ。
⚜️敬語が無くなってるよ?
⚛️ちっ
🌐皇帝へ肘打ち、掌底を食らわすが止められる。身体に力が入っていない。
⚛️魔力がっ!
⚜️なぁ…魔女ってなんだ?魔女は全員そんな匂いがするのか?

⚛️魔導師の女だからからかって魔女って呼ばれてるのよ!
♣️そーゆー事なら、今までにも何人か魔導師の女に会ってるだろう?
⚜️ふむ、だがこの匂いは初めてだ…
♣️どうするんだ?
⚜️匂いの元をつきとめてみたい、かな。
👁‍🗨捕まえるなら僕にやらせて?
🌐ダマラの言葉を合図にミラは店の壁に穴を開け、外に突き飛ばされる。姿勢を立て直して詠唱するが魔力が安定せず、発動に時間がかかっている。
ダマラの攻撃を避けるのがやっと。いつもの調子を取り戻せずイライラするミラ。
⚜️ほー。避けてるじゃないか。
♣️時間の問題だろう。
👁‍🗨君ってただの魔導師なの?皇帝が気になる匂いがする魔導師って初めて。君には何かがあるの?
⚛️…知らないっ!死ね!
👁‍🗨つまんなぁーい。今なら君を殺せるのにぃ。多分皇帝に怒られちゃうから…寝ててね。
⚛️!?

🌐腹部に強烈な一撃を受け、気を失った。