甘能美にあふれた世界

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

長女 ・ 三女 ③


カルラ、研究所の地図ある?
ほら。
でかぁ…ここってどーゆー研究所なの?
詳しくは分らないが、魔導・異形種・モンスターについて研究していたとか。どれも共通して魔力が関わっている、魔力に特化した者を生み出そうとしたらしい。
ふーん…。じゃあこの部屋にデータを全部集めてきて。
は?なんで私が、自分でやりなよ。
私はデータを読み漁るわ。そしたら魔導具の開発に入るから、早めに入って欲しかったら手伝って?
はぁ、ったく。

どーだぁ?
あの木偶の坊ども、大した事やってないわね。あるものの腹かっ開いて調べてただけって感じ…。
つまりぃ?
ゴミばっかり。役立つのはノウムのサンプルと人体実験くらいだわ。
じゃあそれ集めたらいいのぉ?
そうね。サンプル保管エリアがあったからそこに行くわ。
行ってらっしゃ〜い。
あなたも行くのよ。サンプルが暴走して私が死んだらどうするの?
ホントお前さぁ…。

人の形をしてないわ。
こーゆーのはモンスターって言ってる。
ノウムを相手に仕事をする事もあるの?
あるさ。わんさか殺してきた。
…そっちの方が情報得られそうね。
あの子達は…
お前と一緒。失敗したんだろ。
息がある!助けましょう!
危険なんじゃないか?
いいから!鍵はどこ?あけて!

ガシャんっ!!

きゃあっ
危ないって言ったでしょ?
え……だってさっきまで…人間だった…
檻に入ってる理由があるんだろう。
……。
あんたは人間よ。1日一緒に過ごしたでしょ。
…ぅん。
誰か…るの…助け…
長女!何か聞こえる。
聞こえた。あっちね。
たす…けて…
大丈夫?何があったの?
白衣の…いなくなって…逃げたんだけど…力が…入らなく…て…
魔力が溢れてる。留めておく事が出来てないのよ!いい、お臍の下に集中して…ぐるぐる渦を描くようにイメージして…
何してんの
私の魔力を移してるの。
そんな事出来んのか
知らないっ!初めてやるんだから!話しかけないでっ!
魔力移して拒絶反応とか出ないのかね。
嫌な事言わないでよ!あ、上手いわ。そう段々溜まってきてる…ゆっくり息を吐いて…吸って…吐いて…

慣れるまでしんどいかもしれないわね。私も感覚的に気づいただけだから上手く言えないけど…無意識に留められるようになるわよ。
ありがとう…少ししたら歩けそう…
あれじゃないか?エネルギー切れ。
そうね!何か食べた方がいいわ。宿屋に戻りましょう。

良くしてくれてありがとう…あなた達は何故あそこにいたの?
私もあそこに拉致されてたの。魔力の実験、多分貴女も同じやつね。
魔力?
魔力をたくさん持ってる人が稀にいて、そーゆー人は魔女とか魔道士と呼ばれてヒトには出来ないような事をやってのけてるの。
魔女…
魔女も魔道士も一般人には馴染みないだろうな。もっと別の例えないのか?
うーん、巫女とか?
あー巫女もそうなのか。
私も魔導具を作れるって事?
魔道具?まぁ学べば出来るんじゃない?
魔導具の事は知ってるのか。
貴女は作れるの?
うん。
私に教えてくれない?
いいけど、あなた家に帰らなくていいの?
大丈夫。出られて好都合よ。
ふーん?でもま、あなたがまずやるのは魔力のコントロールね。私もまだちゃんと出来るわけじゃないし、知らない効果もありそうだから。
なんだお前、すぐ魔導具の開発に入れそうなこと言ってたじゃないか。
そう簡単にはいかないのよ〜
なんだよぉ〜
あなたは魔導具が必要なの?
あたしがっていうよりお偉い方がね。
お偉い方…あなたの服装、明道院?
そ。こいつを監視中なの。
何か悪い事するの?
しないわよ。保護観察だから、監視とか言わないでよ。
あぁ、あの…私はサラ・ヤシーラ。
私はミラ・ハートネット、魔導研究が趣味。
あたしは明道院のカルラ。
…よろしく///