甘能美にあふれた世界

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

長女 ・ 三女 ①

気がついたら真っ白い部屋に居た。真っ白の服を着た奴が無理矢理体を押さえつけてくる。
最後の記憶を辿ると、図書館でノウムについて調べていた事が浮かぶ。
また白服が来てドアが開き、裸にされ、身体を清められる。

不気味な模様を体中に描かれる。

この赤黒さは…恐らく血液…


移動していて分かったのは、私以外にも連れてこられた者がいる事、ノウムが悲鳴をあげている事…。
祭壇のあるひらけた部屋に連れられると、注射器で何かを打たれた。

そこから意識は朦朧としている。

 

黒い影…
肌寒い白…

 

勢いよくドアが開いた。しかしそこにいたのは、あの気持ち悪い白衣の集団ではなく、金色の髪をフワフワとさせた女性だった。
お前、名前は?
……。
私はカルラだ。この施設を壊しに来た。
…壊さないで…たくさん、いるから…
たくさん連れてこられて…何かされてる…
…そいつらは生きていたいのかね。
それは私が決める事でもあなたが決める事でもない。
…お前は?
…?
生きるのか?

 



ちょっと、どこ行くの?
研究所の中を見て回るの。
ダメよ、さっさと出ましょう。
気になるものがあるの。
気になるもの?
ここはノウムや魔力についての研究をしていた?
そうね。
ノウムの謎を解きたかったの、そのヒントがここにあるかもしれない。
この研究所をぶっ壊すのが私の仕事なんだけど。
何故?
依頼者の意向だよ。
依頼者は誰?
そりゃ言えないよ。
そう…じゃあ壊していいわよ。私は見て回るから。
おいおい。
あぁ、言い忘れてたけど。私の名前はミラ・ハートネット。
!?
魔道具の世界ではそこそこ名が知れてると思うのだけど…。変な場所に連れて行かれて、実は魔力の操作が出来る様になってたんだけど…。
魔力の操作?
魔女?魔道士?なんにせよ、この力を使って新しい魔導具が作れそうだなって思ってるわ。
……。
いいの?壊して。
……ふむ。

 

 

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真っ白い部屋

真っ白の服


孤児院のみんなで学校に行けるのよ

一人一人にお部屋を貰えてお勉強するの

残念だけど、私はまだ学校に行けない子ども達と孤児院に残るわ。

あなた達はしっかり勉強して、素敵な大人になるのよ。

 

ぼんやり思い出したマザーの声
ドアが開いた

裸にされ、濡れタオルで身体を擦られる
不気味な模様を体中に描かれる


たぶん…血液…

 

注射器で何かを打たれる
意識は朦朧として…

黒い影…
肌寒い白…

 


勢いよくドアが開いた

金色の髪をフワフワとさせた女の人


お前、名前は?
私はカルラ。
生きのびたければついてこい。

 

 


私の名前はミラ・ハートネット。

9歳まで孤児院で育ち、"学校"と呼ばれる場所で5年間を過ごした。

私の他に同じ孤児院から4人入学していたはずだが、この5年間一度も会わなかった。

私は"勉強"を教わると共に何かを作らされていた。

それが何か分からず大量に作った。

 

身体がだんだん細くなり、目眩で倒れる事が多くなった頃、不思議な事が起こった。

肌が黒い子と白い子がよく部屋に遊びに来る様になる。

私が

  
魔力の操作?
魔女?魔道士?なんにせよ、この力を使って新しい魔導具が作れそうだなって思ってるわ。
……。
いいの?壊して。
……ふむ。