甘能美にあふれた世界

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

記憶の奥に (2014.6)

◆4◆

銀髪の少年は記憶を失っており、ミズキという名前だけを持ってミューリウムの前に現れた。行く宛てのない少年を店で雇い、使い魔からヒトに戻す方法を探した。使い魔にした当人から心臓を取り戻すのが手っ取り早い方法だが、マジョルカが頑なに嫌がるので別の方法を探させている。
ミズキが来てから数ヶ月が経ったある日、サンニュとミズキは隣町へ配達しに森を経由していた。突然魔物に襲われ、呆気にとられたミズキが動けず擦り傷を負った。護衛で付いて行ったスナッチがアメルテュムに凄く怒られているのを見て、不甲斐なく思ったミズキは使い魔の力を上手く使う方法を教えて欲しいとミューリウムに頼んだ。それなら実践だと、龍の角と鱗を採りに2人で華岩の山を登った。
死にそうな目にあうたび、ミズキは無くしていた記憶を少しずつ思い出す。「役立たず」「無能」「捨てられた」「捨てないで!」
ミ「ミューリウム、思い出した。俺…」

ミューリウムとミズキが留守にしている間、王国ホミニンからの捜索隊がファンタスティック屋さんを頼って訪ねてきた。ダマラに狙われている為、倒して欲しいとの事。そこでミズキについても知る事になる。ミューリウムが帰ったら返事をすると伝え、捜索隊を帰らせた。数時間後帰宅したミューリウムに事を話すルルムラ。
ミズキは、王国ホミニンの王子である事を聞かされ、無くしていた記憶を思い出す。

王国ホミニンへ訪れたダマラは、城下町で買い物をしていたミズキを殺し、魂石の実験体として使い魔にしたが、魔物や動物で見られるような能力は得られず役に立たないと痛めつけた挙句、深苦の森に捨てたのだと言う。
ミ「ミューリウム、仕事を依頼していいかな。」
ミズキの復讐としてダマラ討伐に出た近衛師団の多くが負傷した事を聞き、自分でダマラから心臓を取り戻すと決意するミズキ。1人では十分に能力を発揮できないのが使い魔だ。
ミュ「何言ってるんだ。ミズキは仲間だろ。」
仲間として受け入れる事にしていたミューリウムにとって、ミズキからの頼みは断る理由の無いものだった。
ミュ「マジョルカがなんと言おうと、私はお前の力になるよ。」
マ「え〜、ミューが行くなら付いて行くよ。言い伝えは…もうどうでもいいけど。」

ファンタスティック屋さん一行は話を聞く為に王国ホミニンを目指した。