甘能美にあふれた世界

創作の引き出し。創作途中の話もあるので、突然文章が変わる事があります。

ナルガの呪い (2014.6)

◆3◆

ナルガ一族には数百年に一人、生まれながらに魔力を吸い取る力を持つ子が生まれると伝えられており、その子は貯めた魔力を使い、悪国を滅ぼす使命を課せられていた。
言い伝えの子として産まれたマジョルカ・ナルガは一人、一族の郷を離れ、魔導士に出会うたびに魔力を吸い、滅ぼす為の悪国を探していた。旅の途中でマジョルカの前の前に生まれた言い伝えの子、ダマラ・ナルガについて知る。魔王の城で側近として仕えており、ダマラに近づく事すら困難だった。何度か死に目に会うと、何の為に使命を果たすのか分からなくなり、馬鹿らしく思えたマジョルカは言い伝えに背いて放浪していた。
そんなある日、節操なく魔力を吸いまくる悪魔を倒してくれと頼まれたファンタスティック屋さんと出会い、一人寂しかったマジョルカはミューリウムにストーカーし続けなし崩しの内に仲間入りした。

マジョルカは幼い頃から常に1人だったが、ファンタスティック屋さんに入ってからマジョルカを恐れず、対等に接する者達に囲まれ、居心地の良さを感じていた。そんな中、ルルムラにナルガ一族の言い伝えについて聞かれて機嫌を悪くしたマジョルカは街を巻き込み大暴れした。ミューリウムと激闘を繰り広げた挙句、半殺しにされかけてマジョルカは機嫌を直した。

ナルガ一族が悪国とする国は、過去の言い伝えの子が作る国を指している。言い伝えの子が関わる国は悪に染まる事が多かった事から、一族の悪行を一族によって壊す役目があるとしていた。壊し壊されが永遠続くならマジョルカで止めれば?とミューリウムが言い、結局マジョルカは言い伝えに背く事にした。
そんな一癖も二癖もあるご迷惑一族ナルガのダマラが、この銀髪の少年と絡んでいるようで。マジョルカとダマラは切れない縁で繋がっているように感じたミューリウムである。